-成り立ち(公式ページ・伊藤忠商事株式会社ページ・書籍等参照)
–1975年 チャーリー・クリフォード(チャールズ・J・クリフォードと表記している例もあり)により設立。彼が青年平和部隊のボランティア活動に参加した時に興味を持った偶像の神のナイフにちなんで名付けられ、コロンビアから皮革のダッフルバッグの輸入を開始したのが始まり。
注) 神の事をTUMIと呼んだわけでなく、インカ文明とインカ以前の文明で使用されていたいけにえ儀式用のナイフの事をTUMIと呼称
The Tumi is the sacrificial ceremonial knife used by the Incas and pre-Inca civilizations.
–1983年 TUMIの代表的な製品となるバリスティックナイロン製の231 デラックス・ガーメントバッグを発表。強度のあるナイロンに目をつけたのが独創的でしたね。
これが今のTUMIの流れを作ったようです。
–1997年 スリング・サスペンション・システムのコンピューターケースを発表。雑誌等では紹介されていても、まだ日本には並行輸入品しか無かった頃ではないでしょうか。「テュミ」または「チュミ」が発音として近いようですが、日本への紹介時にいつのまにか「トゥミ」と呼ばれるようになってくる。
–1998年 伊藤忠商事株式会社とエース株式会社と米国「TUMI(トゥミ)の三社で日本における正式な販売開始。ラゲージコレクション「Generation 3」発表される。
–2000年 従来品1.5倍の強度のトゥミ・フュージョンZナイロンを開発 日本に直営店が出来る。
–2002年 カジュアルなラインの T-Tech 発表
–2003年 6月 伊藤忠商事株式会社とエース株式会社と米国「TUMI(トゥミ)の三社で日本法人の株式会社 トゥミジャパンを設立し販売強化。一般のビジネスマンが肩にかけているのを見かけるようになりました。又、ブリーフケースのジェネレーション4.0を発表。
–2004年 4月 トラベル&ビジネスコレクションのT3を発表。
–2004年 9月 カジュアル展開のFLOWを発表。iPod等の収納に便利、マンダリナ・ダック等のバックに影響されたのだろうか?この頃から柔らかい路線の商品が増えてきます。
–2005年 2月 ラゲージのジェネレーション4.0を発表。シルバーっぽい色のアロイが追加されました。
–2005年 3月 女性用モデル SIGNATUREを発表(持ってる人を見かけた事がないですが)。
–2005年 7月 バリスティックナイロン製ビジネストートコレクションのCourier(クーリエ)発表。
–2005年 8月 ブリーフケースコレクションのジェネレーション4.4を発表。みんなが知っているTUMIのイメージはこれが基本でしょう。
–2005年 10月 レザーブリーフコレクションFormula T発表。私は、この頃からTUMIがよりラグジュアリーというか高級感があるブランドを目指しているような印象をもちました。
–2006年 1月 カジュアルなコレクション T-tech Pulse発表。T-techはカジュアルだと強く印象付けたいのだな。
–2006年 2月 Ducatiコレクション発表。オートバイメーカーDucatiとのコラボレートモデル。Ducati乗りには良いんだけど、トヨタの車に乗っていたりして、このバッグを持ってたらどうなんだろう。ちゃんとライセンス契約を結んでいます。販売が好調なら続編が出されるのか?
–2006年 8月 TUMIとして最高級ラインのLXTコレクション発表。細部までこだわったコレクションです。私個人の好みから言えば、生地がキャンバス風だったりして思い切りタフに使えないので選択する事はありません。しかし、スーツで相応の相手と会うような事が多いビジネスマンにはクールにきめられて良いでしょう。また同時期にSandoというデイバッグコレクションも発表されました。
–2007年 春 TUMI SPORTSコレクション発表。直営店限定アイテムなのでネット格安店で購入する事は困難だと思います。
–2007年 5月 カジュアルなオールレザー デイバッグコレクションのCanyonが登場。柔らかいタンブルレザーを使用しています。ヒップバッグ等は上手く服と合わせるのが難しい。おじさんぽく見える事もあるので要注意アイテムか?
–現在、独自の特許とスタンスを持つブランドに成長しています。トラベル&ビジネスコレクションのT3からT-techへコレクションのイメージを引き継いでいる模様。
–2016年 3月4日 サムソナイト・インターナショナルにより、トゥミ・ホールディングスが買収されました。評価額は約18億ドル(約2000億円)。日本経済新聞によると「サムソナイトは自社の販売網を活用し、トゥミが手薄だったアジアや欧州市場への展開を強化する。」との事。これはTUMIにとって大きな動きです。
–2020年 6月 しばらく最新のTUMIを追いかけていない間にビジネスバッグ界も大きく様変わりしました。何よりBRIEFINGというブランドの広がりが顕著です。別ページで書いたほうが良いでしょうが、BEAMS等のセレクトショップ内にも専用の売り場を確保される等、TUMIの顧客のいわゆるビジネスマンより広い世代に受け入れられています。
TUMIも確実にライバルブランドとして商品開発をしていると思います。